アパレル業界の不振の理由は?コロナ影響で倒産多数

アパレルイラスト ビジネス
スーパーマーケットイラスト

こんにちは、ドラ蔵です。いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近、緊急事態宣言の解除された地域もあり、少しづつ経済が戻りつつあるのかもしれませんね。

そんな中、昨晩飛び込んできたこのニュース
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051501084&g=eco

大手アパレルメーカーのレナウン倒産のニュースです。

服は最近買わなくなたものの、昔はかなり消費してました。
今回はレナウン倒産から、業界の課題を取り上げてみたいと思います。

レナウンの主なブランドと直近の経営状態について

今回倒産したレナウンですが、若い世代の人たちはあまり馴染みがないのではないでしょうか?

アパレルメーカーの場合、社名<ブランド名のため、社名だけ聞くとイメージしづらいと思います。
因みに、レナウンの主要なブランドとしては

路面店で展開しているのはバーバリーに並ぶトレンチコートの名門、アクアスキュータムくらいでしょうか? 

そして、CM史に残る名作と言われるこのCMも生み出すなど
一時は時代の寵児として、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長して行きました。

所謂イケてる会社ですね。
アパレル業界では、化粧品メーカーのようなおしゃれな感じを早々に確立していたことでしょう。

実際アパレル業界での存在感はバブル期ぐらいまで非常に大きかったと言われています。

レナウン業績推移

出典:日経電子版、レナウン業績ページより
https://www.nikkei.com/nkd/company/kessan/?scode=3606&ba=1

しかし近年の業績は低迷気味でした。大幅な赤字となっており、明らかに苦しんでいたのがわかります。

なぜここまでかつての名門企業が苦しくなってしまったのでしょうか。

アパレル業界の不振の理由、かつての名門企業が苦しむ現実

今回のレナウンだけではなく、アパレル業界の中でも百貨店を中心に展開してきた企業は非常に苦しんでいるのが現状です。
バーバリーをライセンス展開してきた三陽商会や、オンワード樫山、ワールドなどの名門企業も非常に苦しんでいます。
百貨店売上推移グラフ      出典:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00383/

上記を見ても分かる通り、そもそも百貨店業界自体の売上が減少しています。
売上規模は20年前の2/3となっており、当然衣料品売上も減少しています。

また、それ以前に業界の現状として以下が挙げられます。

  • EC、CtoCサービスの台頭
    ZOZOなど、ネットショップの勢力拡大と、メルカリやフリマアプリなど
    個人間でのやり取りが盛んになっています。
  • ファストファッション、SPAの勢力拡大
    ユニクロやGUなどを展開するファーストリテイリングは企画から製造、販売までを一手に担うSPA(製造小売業)の代表格です。
    また、ZARAなどファストファッションも依然として存在感を発揮しています。
  • 高級品と低価格品の二極化
    かといって高いものが売れていないわけではなく、どちらかというと高級なものは品薄状態になるほど売れており、苦しんでいるのは中価格帯のブランドになっています。
  • 気候や社会状況の変化を受けやすい
    衣料品は天候の変化(暖冬や冷夏など)の影響を如実に受ける業界です。
    また、消費税増税なと経済状態の変化に大きく影響を受けてしまいます。

業界特有の環境に苦しめる中で、コロナの影響が広がった

コロナウイルス代替テキスト

上記のような状況の中で、コロナウイルスが蔓延し、百貨店や店舗などの営業が休止してしまいました。

また、世界的な感染拡大に伴い、宿泊や観光・サービス産業の売上を支えてきたインバウンド需要も激減し、大きな収入ダウンにつながってしまいましたね・・。

百貨店やインバウンドなど、一つのチャネルに収入源を依存してしまうと、環境の急激な変化についていけなくなってしまいます。

まとめ

デパートメントストアイラスト

以上、レナウンの倒産から、アパレル業界の不振の理由まで振り返ってみました。
コロナウイルスの経営への影響は、今後もまだまだ続きそうですね。
特に実店舗で売上を計上する飲食業やアパレル業界は非常に厳しいでしょう。

Cath KidstonやJ CREWなど、つい数年前まで流行っていた企業が倒産に追い込まれる時代・・・。栄枯盛衰が非常に激しい業界だと改めて痛感します。

日本社会のコロナからの1日も早い回復を祈るばかりですね。

以上、ドラ蔵でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました