鉄道会社の入社試験と職種について

おはようございます、元ドライバー、ドラ蔵です。
今日も鉄道について書きたいと思います。

鉄道会社の入社試験を受ける人向けに、その時の受験内容等について書きたいと思う。

前提条件として、ドラはもともと鉄道大好き人間ではない。
つまり何が何でも鉄道会社という熱い想いはなかった。

その証拠に受験した鉄道会社は2社しかない。
あくまで就職先として鉄道会社を考えている人向けの内容になる。

また、ここに書かれている内容はあくまでも当時(2011年)の内容です。
悪しからず。

因みに支社採用で現場での活躍を想定している人向けになります。

鉄道会社の就職試験、一般的な流れと職種について

まず鉄道会社の就職試験だが、就職活動の流れは決して特殊なものではない。

  1. Webエントリー
  2. エントリーシート提出&Webテスト結果送信
  3. 選考結果の通知
  4. 身体検査・運転適性検査
  5. 1次面接
  6. 2次面接
  7. 内々定
    という流れ。うん、書いてみても普通だと思う。
    *総合職の場合、1次選考までの間に人にもよるが5回前後のリクルーター面談がある。

因みに鉄道会社によっては、支社採用と総合職の併願が出来たりする。

支社採用=基本的に自分の実家近くの支社(例外もあります!)。
将来は現場の管理者や企画部門を目指す形。
因みに企画部門とは支社の社員になることだと思って良い。
例)〇〇支社の営業部、〇〇支社運輸部の〇〇課など・・

また、現場の管理者というと、駅長とか〇〇運輸区の区長などを指す。
運輸の現場を転々として、そこで得た知見をデスクワークに活用してね!
という採用=運輸以外の部署への移動はなかなか狭き門。

対して総合職。文字通りグループ全体の業務に携わるゼネラリスト。

なので、駅の中の小売店舗の店長やったり、
グループ会社への出向があったり、はたまた鉄道の現場からデスクワークへ
すんなり移行したりと、キャリアは様々。

何れにしても全社的なプロジェクトや施策で、「鉄道のあり方」を変えたり、
鉄道の未来」「会社の未来」を作るような立場を目指す。てかそうなる。
そうなってもらわにゃ困る。

どちらが良いとは言えないが、総合職は激戦。倍率は60倍程になると言われている。また、東大を頂点とした超学歴社会である。
面談もリクルーター面談(ググってね)の形が多く、あまり門戸が開かれているものではない。

対して支社採用は倍率自体は12倍程と言われる。
学歴は高卒・専卒・大卒・院卒とバラバラだが、最近はほとんど大卒(以前の記事参照)
ランクもピンからキリまで存在する。
こちらはリクルーター等はなく、オープン。

因みに総合職と支社採用のやることに違いはなく、違いがあるとすれば各職種の滞在期間か。
例)車掌経験
支社採用:2年半〜3年
 総合職:1年

なので、本当に現場の乗務員である期間は短い。
鉄道に乗っていたい!という人は支社採用が良いかと。

入社試験〜エントリーシート・Webテスト〜

入社のエントリーシートに関して書いていたのは、月並みながら

  1. 鉄道という人々の生活を支えるインフラの
  2. 最前線で仕事を担い
  3. 人々の毎日を支える

という非常にありきたりな内容。誰でも書けるレベルかと思う。
というのも、正直それ以外書きようがなかったからである。

先に書いていたように、鉄道への猛烈な愛情がない為、調べればわかる程度の話しかしていなかった。締め切りギリギリで出したし。

そしてWebテストに関しては、SPIだった。テストセンターで受けて、感覚値だが、非言語に関しては6割程だったと思われる。
真相は藪の中、点数の行方は誰も知らない・・・

入社試験、身体検査・運転適性検査編

無事に突破すると、今度は適性検査のご案内がやって来る。

適性検査は簡単な身体検査運転適性検査を1日かけて行う。
会場は自社の検診センターみたいなところだった。

午前中に身体検査で、測る項目としては

  • 身長・体重
  • 視力
  • 聴力
  • 色覚
    とか。ここら辺はあまり変化球はない。あるとすれば色覚。これに落ちるとなると鉄道会社は厳しい。

そして運転適性検査。内容はズバリ、クレペリンです。

クレペリンとは
例)134785・・・
という具合にランダムに数字が続く行があり、ひたすら横の数字を足し合わせて答えていく。10を超える場合は、下一桁の数字を記入する。
上の例だと1+3=4、3+4=7、4+7=1(11の為、1を記入する)、7+8=5……

こんな形で、約30分くらいかけて(途中休憩もあるが)
ひたすら解いていく。そこで、鉄道マンに必要な集中力や繰り返し作業への適性を問われていくのだ。

作業量と、正確性、集中力等がわかるらしい。あまり対策らしいものはないが、対策動画もあるにはあるとのこと。


クレペリンに関しては、入社後も3年に1度検査があるので、
鉄道マンである限り、長いお付き合いをすることになる。

以上、適性検査の巻、完。

入社試験、面接編

さて、クレペリン戦で全てを出し尽くしたドラ蔵は、続く一次面接で
嘘のようにボロ負けした・・

訳もなく、無事に一次面接の案内が来た。そして受かるのである。
因みに会場は各支社。
これが総合職だと本社だったりするので、既に厳密な差が生まれている。

で、面接で聞かれることとしては、そこまで変な質問はない。

  • 学生時代努力したこと
  • 志望動機
  • 人より優れているところ(アピールポイント)
    とか、色々面接の本にあるでしょ?

あまり鉄道会社の面接はキツくはない。ちゃんと会話が成立すれば、後は印象の問題になるので、天命を待つのみ・・・

支社採用だと、二次面接で最終になる。時間は同様に30分。聞かれる内容に関してはもちろん変化球はない。基本的に上記テンプレのような質疑応答をこなす。

面接がやたら回数のある会社もある中で、わずか2回で面接終了とのことで、当時はオトクだなと感じたものである。

鉄道マニアの方はここを耐えれば、晴れて大好きな鉄道と思いっきり向き合う時間を手に入れることができる。好きなようにマルスを叩き、好きなように放送をし、好きなように乗り鉄をする・・・
そんな夢を手に入れる為の大事な30分。

マニアックな話題が来ても、過剰な反応や、余計な知識をひけらかさないこと!
それは撒き餌ですぞ!

以上、面接編。完。

入社試験、内々定編。

いや、分けたけどそんなに深い出来事や独自のものはないです。

普通に電話が携帯に非通知できて
ドラ「はい、ドラ蔵ですが」

 鉄「ドラ蔵さんですか?〇〇鉄道株式会社のホニャララです。
   先日受けていただいた二次面接の件ですが、ドラ蔵さんは合格に
   なります。よってこの電話を以って内々定とし、以降の就職活動は〜」

という流れ。受験から1週間後くらいの電話だった。

今も言われるのかわからないけど、基本的には上記のような文言を言われる。

まとめ

以上が鉄道会社入社までの流れになる。

キモになるのは間違いなく適性検査や色覚検査であり、ここで
ペケが付くと、恐らく鉄道会社での仕事は不可能に近い。

鉄道大好きな人は、知識面に関しては恐らく(偏りはあるけど)
合格点だと思うので、身体的な部分で足元を掬われないように!

それでは、「今日も1日、安全に

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