鉄道の行先表示は、なぜ中途半端な駅が存在するの?

こんばんは、ドラ蔵です。
今日は突然突拍子もないタイトルですが、
各駅停車、水道橋行というものがなぜ存在するのか?

みたいなテーマを簡単に追求していきたいと思います。
例えば、自分が乗っている路線で何か異常時があった場合
「この電車の行先は、本日に限りまして〇〇行とさせて頂きます。」

みたいな放送を耳にしたことがあるだろう。
こんな何も無いところで止まるなら、もっと駅ナカとか充実しているところに
止まれば良いのに〜!ムキー!みたいに思った人もたくさんいるはずだ。

しかし、列車の行先表示には一応の法則性というか決まりがある。
「今日はここら辺に止まろう」
みたいな行き当たりばったりでは止まっていない。
今日はそこら辺を述べてみる。

鉄道の行先表示、どのような基準で決まるのか

一応中にいた時の感覚値で言えば

  1. 車両基地がある
  2. 乗務員交代駅、乗務員区所がある駅
  3. 折り返し可能なホーム(中線がある)
  4. 採時駅且つ、上下両方向へ進出可能
  5. 終電後、電車を置ける(留置線)

というのが大まかな基準。各車両の形式毎(E233系とかE217系とか)に、
デフォルトで搭載できる行先の数は異なる。

例えば、総武快速・横須賀のように足が長い(路線が長い)ものだとそれこそ
定期列車(通常運行している列車)と非定期含め60パターンくらい
存在する。

見たことないでしょ?あれには色々あるんだぜ?

逆に総武線各駅のように、乗り入れ等が少ない列車は全て合わせて20個ほどと
大変に少ない。
まぁほとんどが西は中野・三鷹、東は津田沼・千葉だしね。

では各パターンについて解説して行きますぜ。

1:そこに車両基地がある場合

はい、まぁ所謂王道パターンですよね。
深夜に人を乗せて、走った電車が最後に車両基地に帰る。

電車も車両もお疲れ様パターン。
電車→車庫
乗務員→区所
とそれぞれが同じ方向に帰っていく。

これに関しては、リスト2の乗務員交代駅・乗務員区所駅と若干被るパターンがある。駅によっては、乗務員区所に車両基地が併設しているパターンがある為
1と2は同じ駅になることも多い。

例:新習志野(京葉車両センター・蘇我運輸区京葉派出所)
   津田沼(習志野運輸区←列車も置ける基地がある)

まぁ特に京葉線ユーザーから見れば、新習志野行は謎だろうなぁ・・

2:乗務員交代駅・乗務員区所駅

これも王道よね。
乗務員の区所がそこにある=そこで車掌・運転士が交代する。
じゃないと一人で乗りっぱなしになっちゃうしね!

まぁ言い換えればただ乗っているだけでもあるけども

なので、基本的に乗務員交代駅てのは通過禁止駅となっていたりする。
(電車回送時の話のこと、詳しくはまた別途)

ちなみに、区所があるだけで、車庫自体は別にある
→出区(車庫から出す)だけでも移動が必要となる。
これはこれでかなり面倒だったりする。

例:佐倉駅(佐倉運輸区)

3:折り返し可能なホームがある(中線がある)

運用上非常にありがたい形のやつね、
困ったらその駅を終点にして折り返すことで、
列車の運用変更(運変)で遅延を回復させるという。

普段列車が止まることはないけど、なぜか真ん中に余っている
ホームとか皆さんの駅はない?

ちなみにドラ蔵の駅はある。一応だけども存在する。
定期列車は平日朝早い時間に1本、休日は10時台後半に1本だけ停車するが、
異常時ではもれなく大活躍し、折り返し駅となる。

基本的に乗務員としても、
「ここら辺で折り返して変更くるだろうなぁ」
くらいのことは予想できる。

まぁ中線がある駅だと、その先に行きたい人にとってはとても大変だが・・
首都圏であっても非常に中途半端な駅が多く、
皆さんが文句を言うとしたらこのパターンではないかと勝手に推測する。

例:幕張駅(定期少ない)
  姉ヶ崎駅(行先表示あり)
  誉田駅(京葉線の分割併合)

4:採時駅、且つ上下両方向に進出可能な駅

まず採時駅とは何か?
即ち発車時刻が決まっている駅のことを言う(遅れはこの限りでない)。
基本的に平常時は遅く発車することはあっても、
早く出発することはない。ありえない。あってはならない。
万が一に車掌が早くドアを閉めたり、運転士がノッチを入れた場合、
もれなくペナルティを食らうことになる。

全ての採時駅がそうと言う訳ではないが、上下両方向に折り返すことが可能な駅が複数存在する。
それは上下両方向に信号機があったり、上り線→下り線に入ることができたり、
みたいなパターン。

例えば、総武快速線の東京駅。
普段千葉方面から入る列車は総武地下1番線に入線する。

当然そこから横須賀線に入るので、新橋寄りに出発信号機があるのだが、
1番線でも千葉寄りに出発信号機がある。

何が言いたいか
総武快速線の東京駅は1から4番線全て上下両方向に出発可能な駅である。

水道橋は上り線路から、転てつ機で進路を変えて下り線路に入り、
千葉方面行きの電車として折り返せる。
水道橋行はまさにこれ。

例:東京駅 水道橋駅

5:終電後、電車を置ける(留置可能駅)

これとは別に、駅自体がそれなり広く、電車を置くことが可能な駅は
行先に現れることがある。

定期で列車が運行していて、乗務員宿泊所とかある場合は
そんなパターンも存在する。
例:勝浦駅など

また、ホームの奧に留置線がある場合(あった場合)も行先表示に
のこっていたりする。

総武線の各駅停車だと、飯田橋行とかね。
多分今は異常時でも飯田橋行は見ることはないのでは?

昔は留置線があり、定期で列車を走らせていたらしいが、今は恐らく
工事の影響もあり列車侵入は不可能だろう。

まとめ

以上、列車の行先表示のパターンについて述べた。
繰り返すが、列車の行先パターンは大体が以下5パターンになる。

  1. 車両基地がある
  2. 乗務員交代駅、乗務員区所がある駅
  3. 折り返し可能なホーム(中線がある)
  4. 採時駅且つ、上下両方向へ進出可能
  5. 終電後、電車を置ける(留置線)

今度電車に乗って、途中で電車が大幅に遅れるようなことがあったら
イライラせず、どうぞ行先に注目してあげてください。

たまにしか見れない行先があると、それはそれでだいぶ嬉しいし
何か得した気分にもなる。

間違っても、鉄道乗務員には当たらないでね♡
彼らに聞いても多分行先や見込みはわからないぞ!

以上、ドラでした。

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